甘酒茶屋 |
◆コースタイム
箱根湯本駅(45分)奥湯本(25分)鎖雲寺(50分)畑宿(55分)甘酒茶屋(40分)元箱根(15分)恩賜箱根公園(5分)関所跡(10分)箱根町
箱根湯本駅から須雲川へ
箱根湯本駅からあじさい橋を渡って右折すると、いきなり早雲公園の急な登りです。箱根湯本駅 | あじさい橋 |
登りきったら早雲寺方面へ下っていきます。指導標がたくさんあって分かりやすくなっています。 急坂の登り下りを避けたいなら郷土資料館から早雲寺へまわり道を歩きます。
早雲公園 | 早雲寺 |
早雲寺は、北条早雲の子息である氏綱によって創建され、1590(天正18)年に秀吉の小田原攻めで焼失、江戸時代初期に再建されました。 春は桜を見て、早雲寺から県道に出て、曽我堂上バス停をすぎると坂の傾斜が増してきます。 坂を登りきると台の茶屋バス停で双子山が見えます。このすぐ先の右の道を下ると最初の石畳(255m)が現れます。
曽我堂上 | 台の茶屋、右の道へ |
江戸時代のものが残る石畳を下っていき、湯本ホテルの渡り廊下の下を通り、猿橋を渡ると登りになって再び県道に戻ります。 右には箱根観音福寿院があります。
猿橋を渡る | 車道に出る |
箱根観音福寿院からはしばらく車道歩きなので、旧街道という雰囲気はありません。 また、歩道がない箇所があるので車に注意が必要です。
箱根観音福寿院 | 奥湯本入口 |
5分ほど歩くと旅館がある奥湯本入口で、さらに10分ほど歩くと葛原坂で少し傾斜が増します。
葛原坂 | 天狗山神社 |
葛原坂を登ると天狗山神社、すぐ先にホテルはつはな、箱根新道の須雲川インターがあり、さらに10分ほど歩くと須雲川の集落に入ります。
ホテルはつはな前バス停 | 須雲川 |
須雲川から畑宿へ
須雲川バス停をすぎると、江戸の初めに建立された禅寺という鎖雲(さうん)寺と霊泉の滝があり、すぐ上の須雲川自然探勝道に入っていきます。 ここからようやく箱根旧街道という雰囲気になってきます。霊泉の滝 | 上から見た鎖雲寺 |
自然探勝歩道に入ると樹林の道がしばらく続き、発電所の須雲川に架かる丸太橋を渡り、再び県道に出ます。
須雲川自然探勝歩道入口 | 丸太橋を渡る |
県道に出ると、すぐ反対側に割石坂と書かれた表示があり、旧道に入ると江戸時代の石畳が出てきます。
割石坂 | 江戸時代の石畳 |
石畳を5分ほど歩くと県道を渡り、少し行くと左側に箱根旧街道の標柱が建っていて、再び旧道に入ります。
箱根旧街道の標柱 | 大澤坂 |
旧道を少し下ると大澤坂の登りになります。江戸時代の石畳が一番よく残っているところだそうで、石畳が苔むしていて、旧街道という感じがとてもします。 少し長い大澤坂を登りきると、本陣跡や寄木細工の店などがある畑宿です。
畑宿 | 畑宿本陣跡 |
畑宿から甘酒茶屋へ
箱根湯本駅から旧街道経由・元箱根港行きに乗り、畑宿で下車します。 バス停の前に箱根旧街道一里塚の標柱があり、江戸より二十三里(約92km)と書かれています。 すぐ上が一里塚で、ベンチがあって休憩できます。畑宿バス停 | 一里塚 |
一里塚を出て、宙吊り石畳や西海子(さいかち)坂などを10分ほど歩くと、再び県道に出て、ここから七曲りと呼ばれる難所を階段などで登っていきます。
宙吊り石畳 | 七曲り |
七曲りを登っていき、振り返ると県道と箱根新道が複雑に立体交差しており、険しさが分かります。 やがて橿木坂バス停に着き、このすぐ先が一番の難所の橿木(かしのき)坂です。 坂と言っても、ずっと長い急な石段で、この箱根旧街道ハイキングで一番きついところです。
橿木坂バス停 | 橿木坂 |
橿木坂を登りきって木橋を渡ると見晴茶屋の下に着き、木陰にベンチがいくつかあるので休憩できます。 見晴茶屋は、さらに急な石段を登った上にあり、小田原方面がまあまあ見えます。
見晴茶屋からの展望 | 猿滑坂 |
見晴茶屋から10分ほど石畳を歩くと猿滑坂で、猿でもたやすく登れないのが名前の由来だそうです。 横断歩道を渡り、反対側の階段を登っていきます。
横断歩道を渡る | 追込坂 |
少し県道を歩くと追込坂で、甘酒茶屋までのゆるい坂のことだそうです。 5分ほど歩くと、創業300年余という甘酒茶屋に到着します。 名前のとおり甘酒が名物で、昔ながらの方法で作っているそうですが、みんな車で立ち寄る人たちで、昔ながらの方法で歩いてくる人はあまりいません。 甘酒は砂糖もアルコールも入っていないそうで、とてもおいしいのですが、甘いのが苦手な人にはかなり甘く感じます。
甘酒茶屋 | 甘酒 |
甘酒茶屋から元箱根へ
往時の街道の雰囲気が最も色濃く残るのが、甘酒茶屋から元箱根の区間です。 究極を言えば、この区間だけを歩くのもよいでしょう。 甘酒茶屋を出て、緩い登りをしばらく行くと、県道を横切ります。箱根旧街道の標識があり、ここから石畳の登りがしばらく続きます。 途中、県道の左側に屏風山への登山口があります。石畳の登りが続く |
白水坂、天ヶ石坂と、石畳の登りが1kmほど続き、登りきると、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と刻まれた箱根馬子唄歌碑が右側にあります。 あとは、元箱根の近くまで石畳の下りが続き、滑らないように歩いていきます。
箱根馬子唄歌碑 | お玉ヶ池への分岐 |
お玉ヶ池への分岐である車道を横切り、権現坂という急な石畳を下ると、樹木の上に芦ノ湖が見えてきます。 さらに下って、国道を歩道橋で渡り、階段を下りて国道に出ると、食事処やみやげ物屋が並ぶ元箱根に着きます。
権現坂 | 元箱根へ |
元箱根からは箱根神社の向こうに富士山が見えます。
元箱根・芦ノ湖と富士山 |
元箱根から恩賜箱根公園へ
元箱根バス停から南へ300mほど歩き、弟一鳥居をくぐると左側に成川美術館、右側に元箱根港バス停ち海賊船乗場があります。元箱根バス停 | 弟一鳥居 |
弟一鳥居をくぐると歩道橋の右側に箱根芦ノ湖美術館、左側に一里塚と旧街道杉並木の入口があります。
元箱根港バス停 | 元箱根港からの展望 |
この杉並木は、徳川幕府が旅人に木陰を与えようと植えたもので、芦ノ湖畔には約420本残っています。
旧街道杉並木 |
恩賜箱根公園
杉並木を抜けて国道1号線にでたところが、芦ノ湖に突き出た恩賜箱根公園の入口です。 恩賜箱根公園は明治天皇の離宮だった地を昭和21年に県立公園として一般公開したものです。 広大な園内には散策路が整備され、一景から八景まで展望のよい場所があるので、この順に公園内を歩いてみます。 入口から杉の小路を歩いていくと、一景の芦川橋(かながわの橋100選)と駒ヶ岳です。芦川橋 | 二百階段 |
芦川橋から二百階段(数えたら206段ありました)を登ると休憩所と湖畔展望館があります。 二景が湖畔展望館からの富士山、三景が箱根離宮を模した湖畔展望館、四景が弁天の鼻のヒメシャラ林です。
湖畔展望館 | 弁天の鼻展望台 |
五景の展望台からは駒ヶ岳や三国山、天気がよければ富士山も見え、芦ノ湖の湖面に映る逆さ富士が綺麗です。 展望台からしばらく階段を下ると湖畔路に六景、階段を登ると七景の塔の鼻広場です。 ふたたび下ると八景の湖畔広場で、これから向かう箱根町方面が見えます。 草花の丘をすぎると国道1号線に戻ります。
展望台からの眺め | 塔の鼻広場 |
恩賜箱根公園から箱根町へ
恩賜箱根公園からは関所跡へ向かいます。手前には箱根関所資料館があります。箱根関所資料館 | 関所跡 |
関所跡を抜けて、みやげ物街のすぎると国道1号線に出て右折します。 300mほど歩けば箱根町バス停です。
みやげ物街 | 箱根関所跡バス停 |
箱根町バス停の奥の駐車場が、箱根駅伝の往路ゴール地点で、脇に箱根駅伝ミュージアムがあります。
箱根町バス停 | 箱根駅伝往路ゴール地点 |
すぐ先には海賊船乗場があります。
箱根駅伝ミュージアム | 海賊船 |