南伊豆歩道は南伊豆町の中木から入間・吉田を経て妻良までの12kmのコースです。
まずは、中木から入間までの3kmを、奥石廊の海を眺めながら歩きます。
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吉田の浜へ向かう
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中木〜入間
朝、中木へ行くバスはないので民宿に泊まるか、石廊崎の長津呂歩道から続けて歩くことになります。
中木里バス停前の橋を渡り、石段を上がって宝永軒寺院の墓地を登っていくと山道に入ります。
10分ほど登ると石灯籠とベンチがあり、奥石廊方面が眺められます。
すぐ先には岩をくり抜いた石室に石仏が安置された念仏堂があり、昔、航海の安全を祈って念仏を唱えたそうです。
念仏堂をすぎると、しばらくは尾根を北へ歩いていきます。ウバメガシの林で展望がありませんが、強風を和らげてくれます。
ところどころ樹木が切れて入間方面の絶景が眺められます。
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ウバメガシの林
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入間方面の展望
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やがて下りになって入間の集落に入ります。道標にしたがって5分ほど歩けば入間バス停です。
入間から下田駅へは直接行くバスがないので、中木行きに乗って入間口で乗り継ぐか、入間口まで20分ほど歩くことになります。
続けて、入間から吉田までの5kmを歩きます。千畳敷、富戸の浜、吉田の浜へと歩く、起伏に富んだコースです。
入間〜千畳敷
朝、入間へ行くバスはないので民宿に泊まるか、石廊崎の長津呂歩道から続けて歩くことになります。
入間バス停から漁港へ下っていくと南伊豆歩道の案内板があり、ここから山道に入ります。
山道に入って数分登ると海の眺めのよい道となり、やがて林道に出ます。
しばらく歩くと林道終点が千畳敷入口で、左へ下って行けば千畳敷、吉田へは右の山道に入ります。
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入間方面の眺め
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林道に出る
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千畳敷入口(林道終点)
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林道終点から千畳敷へは急な下りで往復35分です。千畳敷は近くの小学校の通学路に使用したという石切場跡で、平坦な岩場になっています。
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千畳敷への下り
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千畳敷
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千畳敷〜富戸の浜〜吉田
千畳敷から林道終点へ戻り、山道に入って吉田へ向かいます。
しばらく登ると吉田方面の展望がよい道を歩きます。
やがて富戸の浜への草原を下りますが、コース中で最も風の強い箇所で、飛ばされてしまいそうです。
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吉田へ向かう
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風の強い草原を下る
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下りきるとゴロタ石の富戸の浜で、上から見ると綺麗ですが、流木や流れ着いたペットボトルなどのゴミが散乱しています。
富戸の浜から再び山道に入り、断崖の斜面につけられた道を歩いていくと、吉田方面の眺めが素晴らしいです。
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富戸の浜
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吉田方面の眺め
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やがて眼下に吉田の集落が見えて、下っていくと吉田の浜で、その先が大きなビャクシンがある白鳥神社です。
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吉田の集落
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吉田の浜
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吉田の集落を歩いていけば、吉田〜妻良へのコースの入口に着きます。
吉田の集落は県道からかなり奥に入ったところにあり、最寄のバス停まで遠いです。
また、ここで水分補給しようと思っていたら自販機が見当たりませんでした。
最後に、吉田から妻良までの4kmを、林間・草原・ジャングル景観・林道コースと歩きます。
吉田〜妻良
下田駅から子浦行きのバスに乗り、吉田口で下車します。コース入口の吉田までは歩いて35分ほどかかります。
山道に入ると林間コースと呼ばれる1kmほどの登りが続きます。石廊崎や中木から歩いてくると辛いです。
登り切って草原コース、ジャングル景観コースを歩いて、中間点の南谷川浜分岐付近の崩壊地をすぎると海の眺めがよくなります。
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草原コース
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ジャングル景観コース
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南谷川浜分岐付近
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海の眺めながら歩き、穴の開いた「さざれ岩」を見ると北谷川浜分岐で、すぐ下に小さな浜が見えます。
北谷川浜分岐から陸地に入り、ひと登りすると林道に出ます。
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北谷川浜
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林道に出る
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林道をしばらく行くと夫婦岬への道が分かれて、往復10分で行くことができます。
夫婦岬には方角石がありますが樹木が育って展望はありません。
さらに林道を下るとやがて国道136号線に出ます。
国道を下って行き、三島神社をすぎると妻良バス停で、下田駅への便があります。
バス停の先に妻良港、近くには善福寺があります。