2015年の噴火により、駒ヶ岳へのハイキングコースはすべて立入禁止になっていましたが、2024年7月19日に防ヶ沢登山口からのルートが開通しました。 (下記は噴火前に作成したコース案内です。)
天空の社殿・箱根元宮神社 |
◆コースタイム
小田原駅(1時間10分)箱根園(50分)防ヶ沢(1時間10分)防ヶ沢分岐(35分)駒ヶ岳
箱根園から駒ヶ岳へ
箱根園へは、小田原駅から伊豆箱根バスに乗り、1時間10分ほどかかります。元箱根からの遊覧船もあります。 駒ヶ岳・山頂へはロープウェーで一気に上がる方法と、車道を歩いて防ヶ沢から登る方法があります(現在は立入禁止)。 ロープウェーなら7分で山頂です。(箱根フリーパスでロープウェーに乗ることはできません。)箱根園 | 駒ヶ岳ロープウェー |
箱根園から防ヶ沢分岐へ
防ヶ沢登山口へは、箱根園バスターミナルの上にあるキャンプ場内をまっすぐ登っていき、県道に出たら左折します。 少し行くとピクニックガーデンバス停があります。コテージ | ピクニックガーデンバス停 |
県道は交通量が多く、歩道は草木で歩けないので、車に気をつけなければなりません。さらに店なども何もありません。 県道を20分ほど歩くと登山口の防ヶ沢に着きます。 登山道に入ると始めは緩やかな登りですが、徐々に急な登りになってきます。
防ヶ沢登山口 | 駒ヶ岳まで90分 |
途中、芦ノ湖と湖尻峠方面が見えるところがあります。登山口から1時間くらい登ると指導標があり、右折します。 指導標を右折すると、笹の道となりしばらく緩い下りが続き、正面に駒ヶ岳とロープウェーの駅舎が見えてきます。 下りきると今度は緩い登りが続いて防ヶ沢分岐に着きます。
芦ノ湖と湖尻峠方面の展望 | 駒ヶ岳が見える |
防ヶ沢分岐から駒ヶ岳へ
防ヶ沢分岐は十字路で、左が神山、直進がお中道、右が駒ヶ岳へ25分の道です。 防ヶ沢分岐のすぐ上に広場のようなところがあり、駒ヶ岳が大きく見え、振り返ると神山も見えます。防ヶ沢分岐 | 防ヶ沢分岐のすぐ上 |
ここからは道が何度も付け替えられている荒れた道なので、注意して登っていきます。 20分ほど登ると分岐で、直進すればすぐにロープウェー駅、左は箱根元宮神社への登りです。 ここでは左へ登っていきます。笹の道をしばらく登れば左側に富士山・愛鷹山や神山などが見えてきて、山頂の箱根元宮神社に着きます。
分岐 | 箱根元宮神社への道 |
駒ヶ岳・山頂
駒ヶ岳の標高1327mで、山頂はとても広く、富士山や愛鷹山、神山、相模湾などの展望がとても良いです。 駒ヶ岳の名前の由来は様々あるが、大磯の高麗(こま)山にある高麗権現を、この山頂に勧請したからとも言われます。箱根・駒ヶ岳から富士山・愛鷹山の展望 |
山頂の一番高いところに箱根元宮神社があります。 遊歩道がいくつもあるので、好きに見て周ることができます。一番外側の道をゆっくり1周すると40〜50分くらいかかります。
箱根元宮神社 |
遊歩道を歩くとケーブルカーの跡地に相模湾展望広場があります。 ロープウェーの駅舎からは眼下に芦ノ湖が見え、外輪山の向こうには伊豆や駿河湾が見渡せます。 伊豆箱根バスのフリーパスである「旅助け」は、駒ヶ岳ロープウェーに乗れます。
芦ノ湖と外輪山、その向こうに駿河湾 |
コースA 駒ヶ岳から大涌谷
ロープウェーで駒ヶ岳に登り、箱根最高峰の神山を越えて、噴煙が上がる大涌谷へ下ります。(2015年から通行禁止が続いています。)
駒ヶ岳から神山へ
駒ヶ岳から神山へは、ロープウェー駅を出て富士山方面へ向かいます。 指導標に神山ハイキングコースと書かれていて楽そうですが、神山へは岩場の急な登り、神山から大涌谷へは急な下り坂が続きます。 大涌谷へは約2時間かかります。ロープウェー駅 | 駒ヶ岳から神山へ |
駒ヶ岳から15分ほど急坂を下ると日当たりのよい広場のようなところに出ます。ここから少し下ると防ヶ沢分岐です。 防ヶ沢分岐を出ると神山までは、始めはすべる道に丸太の階段が付けられた登り、いったん緩やかになって、一転して今度は岩場の登りが続きます。 登りが緩やかになると神山に到着します。
防ヶ沢分岐の上 | 岩場の登り |
神山は箱根の最高峰で標高1438m、古くから神の山として崇められてきた霊山と書かれています。
神山 | 駒ヶ岳の眺望 |
山頂は狭く、樹木などで展望はよくありませんが、一部樹木の間から駒ヶ岳や富士山を見ることができます。
富士山の眺望 |
神山から大涌谷へ
神山より5分ほど下ると冠ヶ岳への分岐で、鳥居をくぐると祠があり、5分ほど登れば冠ヶ岳に着きます。 山頂はとても狭く展望もありません。 冠ヶ岳は溶岩が柱状のまま固まってできた山で、仙石原から見ると烏帽子のように見えることから名付けられたとあります。鳥居 | 冠ヶ岳 |
再び分岐に戻り、急坂をしばらく下ると大涌谷分岐に着きます。この辺りはすごく急な岩場で、ここから右の道を5分ほど行くと早雲山分岐です。 大涌谷分岐からは噴煙地を見ながら登山口へ下ります。
大涌谷分岐 | 大涌谷への道 |
大涌谷と金時山方面の展望 |
大涌谷は土産物屋などがたくさんあり、平日でもとても賑わっています。 写真(右)の場所に食べると7年寿命が延びるという黒たまごを売っている玉子茶店があり、とても混んでいます。 大涌谷からは小田原駅への伊豆箱根バス(箱根フリーパスは使えない)や強羅・桃源台方面へのロープウェイがあります。
噴煙地と冠ヶ岳 | 大涌谷の登山口 |
大涌谷から姥子・桃源台へ
大涌谷からよく整備された大涌谷湖尻自然探勝歩道を下っていき、弘法の覗石などを見ると、30分ほどでロープウェイ駅のある姥子です。 ほとんど丸太の階段なので少し疲れます。大涌谷湖尻自然探勝歩道 | 弘法の覗石 |
さらに石畳や車道を30分ほど下るとロープウェイ遊覧船、バスターミナルのある芦ノ湖畔の桃源台に着きます。
姥子 | 桃源台 |