![]() 高尾山・山頂 |
綺麗な富士山を見るには、とにかく朝早くでなければならない。 こういう時に限って、なかなか眠れないもので、行くのをやめようかとも思ったが、無理やり起きて始発電車に乗る。 まだ真っ暗の高尾駅に6時に着き、甲州街道を歩いていく。 雪が積もったばかりなので、凍結はしておらず歩きやすい。 登山道に入って20分ほど登ると、表参道に合流して金比羅神社に着いた。
![]() 金比羅神社 |
6時40分、ちょうど日の出の時間である。 東の空が赤くなりはじめ、手前に八王子の市街地、遠くには新宿のビル群やスカイツリーのシルエットが浮かんでいる。
![]() 新宿のビル群とスカイツリー |
さらに左へと目を移すと、もこもことした綿雪の向こうに、ほのかに色づく筑波山が見えた。
![]() 筑波山 |
金比羅神社から山頂へは、ほぼ舗装路になっている。 10分ほど急坂を登り、ケーブルカーの山頂駅である霞台に着く。 展望塔があって眺めがよく、東京方面が一望できる。 徐々に太陽が昇って、樹木に積もった雪がピンク色に染まって綺麗だ。
![]() 東京方面の眺め |
霞台を出て浄心門をくぐると、厳かな雰囲気に変わり、灯籠が並ぶ参道や杉並木を歩く。 白一色に灯籠の赤い色が映えている。
![]() 参道 |
やがて平坦な道と分かれて山門である四天王門をくぐると薬王院の中心部だ。 石段を上りながら本堂、本社、奥の院と歩く。
![]() 薬王院・本堂 |
薬王院はお寺だが、神社も同居していて、鳥居も建っている。
![]() 鳥居 |
奥の院から登山道に変わり、10分ほど歩くと標高599mの高尾山・山頂に7時30分到着。 山頂に着くまで富士山が見えるポイントがないので、ここで初めて富士山が見えるか分かるのだが、見えたのでほっとする。
![]() 高尾山・山頂 |
富士山の右下には、相模湖プレジャーフォレストの観覧車も見えている。 高尾山では観覧車を探すのも楽しみの一つだ。
![]() 富士山と観覧車 |
さすがに気温が低く、あまり長くはいられない。 10分ほど休憩して奥高尾の小仏城山へ向けて出発する。 高尾山・山頂には10人ほどいたが、みんな引き返したようだ。 とにかく歩いていれば暖かい。
![]() 小仏城山へ |
高尾山から先は山道で、歩く人も減るので、雪が深くなった感じがする。 30分ほど歩くと一丁平、この辺りは千本桜と呼ばれる桜並木でシーズン中は賑わうのだが、今日は何もない白無垢だ。 ウッドデッキの展望台にもほとんど足跡がない。
![]() 一丁平 |
高尾山から1時間ほど歩いて8時40分、標高670mの小仏城山に着く。が、誰もいない。 山頂には茶店があるが、もちろん閉まっている。 人がいないのに加えて、積もった雪が音を吸収するので余計に静かだ。
![]() 大きな桜の木がある小仏城山 |
山頂からは富士山や相模湖、スカイツリーなどが見える。 スカイツリーは高さ634mなので、こちらの方が少しだけ高い。 小仏城山には茶店があり、名物はメガ盛りのカキ氷! もちろん夏の話である。
![]() スカイツリーと都庁など |
ここでも長くはいられないので、小仏バス停へ向けて下り始める。 15分ほど歩くと明治時代まで使われた旧甲州街道が越えている小仏峠で、富士山と相模湖の眺めがよい。 小仏トンネルを出た中央自動車道も見える。
![]() 富士山と相模湖 |
小仏峠には、なぜかタヌキが鎮座している。 小仏峠からは砂利道を下り、やがて車道に出ると、小仏バス停に9時30分に到着。 バスで高尾駅に戻ると、町の雪は解けていた。
![]() 小仏峠のタヌキ |
旅行記&登山記 拙い文章ですが、お読み頂ければ幸いです。 【1月】❄大雪の朝、高尾山へ 【2月】🌸河津桜の発祥・伊豆へ原木を見る 【2月】🌸松田山の河津桜 【3月】🏞伊豆・河津七滝めぐり 【4月】🌸御殿場線の栄枯盛衰と桜 【4月】🌸高尾山から城山へ・桜ハイキング 【4月】🌸京都の桜・サクサク歩き旅 【5月】🌺ゴールデンウィークの鎌倉花めぐり 【5月】🌳新緑の丹沢最高峰・蛭ヶ岳へ 【5月】🌾田植えを待つ足柄の棚田と富士山 【5月】🌺箱根・金時山のツツジと新緑 【6月】🌺鎌倉の紫陽花と梅雨の花 【6月】🌺箱根・あじさい電車に乗って 【7月】🗻台風一過の富士登山 【9月】🗻秋の宝永山ハイキング 【11月】🍁箱根フリーパスで紅葉前線を辿る 【11月】🍁大河ドラマで賑わう鎌倉の紅葉 |