踊子歩道は浄蓮の滝を起点に、旧天城トンネル、河津七滝などを経て湯ヶ野へ至る、全長18.5kmのコースです。
国道414号線に沿っているので、疲れた場合などには途中でバスに乗ることもできます。
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旧天城トンネル
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初景滝
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◇コースタイム
修善寺駅(東海バス35分)浄蓮の滝(50分)昭和の森会館(1時間10分)水生地下(50分)旧天城トンネル(25分)寒天橋(1時間)宗太郎園地(1時間)河津七滝(50分)湯ヶ野(東海バス15分)河津駅
浄蓮の滝〜昭和の森会館
修善寺駅から河津・下田方面行きのバスに乗り、35分ほどの浄蓮の滝で下車します。
バス停の後ろが踊子歩道の起点ですが、せっかくなので浄蓮の滝を見ていきます。
伊豆の踊子像のある入口から180段の石段を下っていけば浄蓮の滝です。
浄蓮の滝は、高さ27m・幅7mで、日本名瀑100選に選ばれていて、迫力があります。
周辺にわさび畑があり、滝見茶屋では生わさびが直売されています。
滝に癒されたら踊子歩道へ、まずは2.8km先の道の駅「天城越え」・昭和の森会館を目指します。
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浄蓮の滝
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踊子歩道の起点
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しばらく車道を緩やかに登っていくと、馬車の後姿をかたどった島崎藤村の文学碑があります。
国道に出る手前で杉林に入ると横光利一の文学碑があり、あづまやの建つ広場に出ると天皇お手植えの杉が2本あります。
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踊子歩道を歩き始める
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島崎藤村の文学碑
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お手植えの杉
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広場をすぎて国道を少し歩くと、ふたたび山道に入りますが、すぐに道の駅「天城越え」の駐車場に出ます。
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国道を少し歩く
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道の駅「天城越え」・昭和の森会館
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昭和の森会館〜水生地下
道の駅「天城越え」・昭和の森会館から水生地下までは3.6kmです。
道の駅から山道に入ると山神社があり、桧林を抜けると広場に出て、滑沢渓谷への林道に入ります。
橋を渡ると井上靖の文学碑があり、天然記念物の太郎杉への道が続いていますが、直進して階段を登ります。
しばらく本谷川沿いを歩いていき、森林鉄道が保存されている天城遊々の森に入ります。
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橋を渡らずに階段を登る
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本谷川沿いの道
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天城遊々の森
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しばらく本谷川沿いの桧林を歩くとトラス橋を渡ります。
わさび畑を見ながら登っていけば、天城大橋が見えてきます。
天城大橋をくぐって旧天城街道に上がると、旧天城トンネルまでは1.8kmです。
また、国道に上がれば水生地下駐車場と水生地下バス停があります。
水生地下〜旧天城トンネル
水生地下から旧天城街道を緩やかに登って、1.8km先の旧天城トンネルへ向かいます。
未舗装の道ですが、歩行者よりも車の方が多いので注意が必要です。
伊豆の踊子文学碑を見て、橋を渡れば水生地で、左へ行けば八丁池、右へ行くのが旧天城トンネルへの道です。
水生地から旧天城トンネルまではあと1.0kmで、緩やかにカーブしながら登っていきます。
「つづら折り」といった険しい感じは、今は全くありません。
登りきったところが旧天城トンネルで、手前には休憩舎とトイレがあります。
全長445.5mの旧天城トンネル(明治38年)は国指定重要文化財です。
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旧天城トンネルへの道
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旧天城トンネル
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旧天城トンネル〜宗太郎園地
全長445.5mの旧天城トンネルに入ると、左右交互に電球があり、ライトなどを持っていなくても歩けます。
ただし、車が通るので注意が必要です。
旧天城トンネルを抜けると、寒天橋まで未舗装路を緩やかに下っていきます。
寒天橋にはバス停がありますが季節運行です。
寒天橋からは舗装された道となり、すぐ先に高さ20mの二階滝の観瀑台があります。
二階滝園地から再び未舗装路となり、しばらく下ると国道を横切って山道に入ります。
道標には、宗太郎園地までは1.2kmとなっています。
山道に入り、トラス橋を渡る手前を左に入ると平滑の滝(高さ4m・幅20m)があります。
トラス橋を渡ってわさび畑を見ながら下り、もう一度トラス橋を渡ると林道に出ます。
林道を左へ数分行けば宗太郎園地に着きます。
宗太郎園地〜河津七滝
宗太郎園地から、明治に植えられた杉並木を歩いていきます。
トイレをすぎると猿田淵入口で、直進すると水垂バス停です。
猿田淵入口から階段をしばらく下っていくと猿田淵です。
猿田淵から本谷川沿いを歩き、急階段を下ると河津七滝の一番上流にある釜滝です。
釜滝から、えび滝、蛇滝、初景滝、かに滝、出合滝、大滝と下っていきます。
釜滝は高さ22m・幅2mの迫力がある滝で、滝壺が釜の底に似ているのが名前の由来です。
えび滝は高さ5m・幅3mで、滝の形が海老の尾びれに似ています。
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釜滝
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えび滝
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えび滝から河津踊子滝見橋(つり橋)を下ると蛇滝です。
蛇滝は高さ3m・幅2mで、滝の周りの岩が蛇のウロコに似ています。
木の階段を下れば、高さ10m・幅7mの初景滝で、「踊子と私」のブロンズ像の前で記念撮影をする人が多いです。
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蛇滝
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初景滝
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初景滝からは道が広くなり、しばらく下ると、かに滝があります。
かに滝は、高さ2m・幅1mの一番小さな滝です。
車道に出ると出合茶屋があり、右側に出合滝へ下る遊歩道があります。
出合滝は高さ2m・幅2mで、2つの流れが出合い、下流で大滝となります。
河津七滝〜湯ヶ野
出合滝から車道に戻ります。車道を5分ほど歩くと大滝入口がですが、遊歩道が通行止めのため大滝の見学はでません。
河津七滝バス停は、出合茶屋のすぐ先を左へ上がったところにあります。
河津七滝ループ橋をくぐって旅館前を右へ下り、川合野へ下っていきます。
国道に出ると川合野バス停ですが、その手前を右折します。
しばらく歩いて吊橋を渡ると、森の細い舗装路を歩いていきます。
やがて車道に出たら左へ下り、すぐに大鍋橋の手前を右折します。
農道を歩いていけば、右上に小鍋神社があります。
道標にしたがって橋を何度か渡り、国民宿舎かわづから河津川沿いの遊歩道に入ります。
対岸には伊豆の踊子の私が泊まった宿である福田家と、文学碑があります。
石段を上がって国道に出れば湯ヶ野バス停です。
湯ヶ野からは河津駅または修善寺駅へのバスが出ています。